【忙しすぎるあなたに読ませたい一冊】『エッセンシャル思考』

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今回読んだのは『エッセンシャル思考』
色々やりたいことがあって、整理できていない自分にはぴったりの本だった。
今回はこの本を読んで印象に残った点や学びを書いていこうと思う。
※ネタバレを含むので、本の内容を知りたくない方はそっとページを閉じて下さい。
エッセンシャル思考とは
エッセンシャル思考とは
「最少の時間で成果を最大にする」
ための考え方のこと。
冒頭で著者から下記のようなメッセージがあった。
やりたいことが多く、どこから手を付けていいか分からない人、もっと仕事や日常をスムーズに進めて行きたい人にはぴったりな本だと思う。
本の特徴
全部で20章あるのだが、それぞれの冒頭に著名人の名言が書いていたのが印象に残っている。
また、各章の最後に「エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考の違い」を表している表があり、どんな行動が良くてどんな行動が悪いのかが一目でわかるようになっている。
本書では、大きく下記の4つのセクションに別れていた。
- エッセンシャル思考とは何か
- 見極める技術
- 捨てる技術
- しくみ化の技術
それぞれのセクションで印象に残った点・学んだことを書いていく。
3つの思い込みを克服する
エッセンシャル思考になるには、3つの思い込みを克服しなくてはならない。
3つの思い込みとは
- やらなくては
- どれも大事
- 全部できる
この3つのセリフが人を非エッセンシャル思考に陥れるらしい。
エッセンシャル思考を身につけるには、先ほど挙げた3つを下記の3つに置き換える必要がある。
- やらなくては → やると決める
- どれも大事 → 大事なものはめったにない
- 全部できる → 何でもできるが、全部はやらない
この3つが、「本当に大事なことを見極め、最高のパフォーマンスを発揮する事ができる」要因になるという事が冒頭で書いてあった。
これを頭に入れて早速内容に入っていこうと思う。
より少なく、しかしより良く
この章では、ある会社で働いている人の話をしている。
自分がやらなくてもいい仕事を大量にやったあげく、1つ1つの仕事の質が落ち、信頼を失ってしまったという話だ。
先輩社員に相談に行ったところ、「本質的な仕事以外は全て断れ」と助言を受ける。最初は恐る恐る仕事を断っていたが、そうしたやり方を悪く言う人は周りにいなかった。
本質的な仕事だけに集中して取組んだ結果、1つの仕事に集中する事ができ、大きく成果をあげる事が出来た。
結果、以前より評判が上がり会社に大きな利益をもたらすことが出来たという話だ。
参考に下記の図を見て欲しい。図では、左右どちらも同じだけのエネルギーを使っている。
しかし、左側はあらゆる方向に努力が引き裂かれておりどの方向にも少しずつしか進んでいない。
それに比べて右側は努力の方向が絞られているのでとても遠くまで進んでいる。

この話と図から学んだのは、「自分のエネルギーを今1番重要な物事に突っ込み、最大限の成果を出す」ことがいかに重要かということ。
自分自身、ついつい色々やりたいことに少しずつ手を出してしまうのでこの考え方を大切に日々過ごそうと思った。
トレードオフ
「何かを選ぶことは、何かを捨てること。」
これはついつい色んなことを詰め込んでしまう自分には刺さる内容だった。
「より少なく、しかしより良く」の章の内容と似ている部分があるが、自分が全力を注ぎたいものを選び、そこにリソースを集中させる。
そしてその時、何か新しい事を始める・選ぶ時は、今あるものを捨てる決断をしなければならない。
これにはメリットもあって、比較検討する過程で自分の本当の望みを知ることが出来る。
本当に重要な物事を見極めるのに必要なことは5つ
- じっくりと考える余裕
- 情報を集める時間
- 遊び心
- 十分な睡眠
- 何を選ぶかという厳密な基準
エッセンシャル思考の人はこの5つを軸に、本当に重要なものを見極めている。
この5つの中で特に記憶に残った「睡眠」についての話を2つピックアップして紹介する。
1時間の眠りが数時間分の成果を生む
「毎晩眠りにつくたびに、私は死ぬ。翌朝目を覚ますとき、私は生まれ変わる。」
自分自身という資産を守る
本文にはこう書かれている
その最大の原因が睡眠不足であると書籍には書いてある。
自分自身も睡眠時間を削って仕事をした時期があったが、体調を崩してしまった経験がある。
そして、睡眠不足だと日中のパフォーマンスが下がることも体感した。
エッセンシャル思考では、「睡眠を武器だと考え、自分の力を引き出すために活用している。」
この考えを取り入れ睡眠時間をしっかり確保した結果、日中のパフォーマンスが上がり、結果的に睡眠時間を削って仕事をしていた時より成果を上げることが出来た。
十分な睡眠が脳の機能を高める
書籍で面白い話があった。
1万時間の法則にあるように、ある分野で1流になるには1万時間の練習が必要だとする考え方がある。
実際に1 流のバイオリニストは普通の生徒よりも練習時間が格段に長いことが分かっている。
これは何となくイメージはつく。
ここが面白かったポイントなんだけど、1流のバイオリニストはよく練習するだけでなく、よく眠るという事実が研究でわかったらしい。
1流のバイオリニストは1日平均8.6時間の睡眠(アメリカの平均より1時間長い)をとっており、さらに週に平均で2.8時間の昼寝をしていることが分かったと書いてある。
この事実から睡眠が1流パフォーマーたちの並外れた集中力を支え、長時間の質の高い練習の土台になっていることが分かった。
結論、いい仕事をするにはしっかりと睡眠時間を取る必要があるということ。
「絶対やるべきこと」を決めるのは、エッセンシャル思考の第1歩。
それが出来たら、次は「やらなくてもいいこと」をきっぱりと捨てなくてはならない。
この捨てるべきものを問う時、自分の優先事項がはっきりと見えてくる。
この章では、捨てることについて印象に残っている2つの考え方を紹介する。
断固として上手に断る
「勇気とは、プレッシャーに負けない品格のことだ」
上手に「ノー」と言う技術を身につける
本文にはこう書かれている
これは思い当たる節がある(笑)
断って嫌われたくないなーと思って断れなかったこともあった。
だけどそういう時って行っても楽しくないしやっぱり後悔するんだよね。
だから、自分がやりたくないと思ったこと、気持ちが乗らないことは全部ノーと言うようにしてる。
この書籍には続きが書いてあって、上手に断るコツも教えてくれている。
それだけ「ノー」ということが大事ということだろう。
上記で上げた6個を意識して、自分の時間を大事にするための「上手なノー」を言っていけるようにしたい。
キャンセル | 過去の損失を切り捨てる
「この世のトラブルの半分は、イエスを言うのを焦りすぎ、ノーを言うのを渋りすぎることからくる」
途中でやめることはなぜ難しいのか
途中でやめることが難しい理由として、サンクコストバイアスがある。
サンクコストバイアスとは、すでに使ってしまったお金・時間・労力を「もったいない」と感じて、合理的じゃないのに続けてしまう判断のこと。
非エッセンシャル思考の人は、こうした罠にはまりやすい。
一方、エッセンシャル思考の人は勇敢に自分の過ちを認め、悪循環を抜け出すことが出来る。
人は一旦所有すると、必要以上に高く評価してしまう。こういうバイアスは行動についても当てはまる。
そんな時に役立つテクニックを書籍からいくつか紹介する。
このテクニックを活用して、サンクコストバイアスに支配して続けてしまっていたことを整理し、人生をシンプルにしていきたいと思った。
何かをやり遂げるには、2種類のアプローチがある・
非エッセンシャル思考の人は、努力と根性でやり切ろうとする。
エッセンシャル思考の人は、自動的に上手くいく仕組みを作る。
一旦やるべきことを決めたら、それを無意識に実行できるような仕組みを作るための考え方を紹介する。
本質的な行動を無意識化する
「決まりきった行動の場合は、賢い人の場合、高い志のあらわれである」
正しい習慣がクリエイティビティを生む
本文にはこう書かれている
習慣については、数々の研究がおこなわれているらしい。
習慣の仕組みを簡単に説明すると、同じ事を複数回実行することによって、神経細胞同士の間に新しい結びつきが生まれる。
何度も反復することで、結びつきはさらに強化される。
自分にとって最適な習慣をつけ、意識せずとも重要な仕事をこなしていけるようにしたい。
今回は、「エッセンシャル思考」を読んで印象に残った点や学びを書いた。
1番驚いたのは、エッセンシャル思考では、何かを決断する時はじっくり時間をかけ、やることを少なくし、しっかり睡眠をとり、その中で最高の成果を出すという考え方だった。
普段、自分は真逆の事をしていて、すぐにやることを決め、やりたいことをどんどん増やし、睡眠時間を削っていた。
成果については作業時間を増やした分出ていたのかもしれないが、エッセンシャル思考に乗っ取って作業していればもっといい成果を出していたのかもしれない。
日々の生活を見直すきっかけになったこの本には感謝したい。
ではまた!
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